私のいた底辺現場

働くライフハック

ここでは、私のいた底辺現場と題して、私の実体験を書いていきたいと思います。

いざ、底辺現場へ!

私は新卒での就職活動時、リーマンショック直撃&就職活動のやり方も知らず、特に何も取り得がない学生だったので、中小のIT企業から何とか内定をもらって就職することになりました。
(就職活動についても、これから色々と書いていこうと思います。)

私の入社した会社は常駐型派遣を行っており、外の現場に従業員を派遣することで売り上げを上げるという形式でした。
(企業によって違うと思いますが、底辺IT、IT土方と揶揄される業態だったりします。しかし、こう揶揄されるような企業は多いのではないかと思います。)
すると入社後会社が合併し、その後社内でゴタゴタが多く発生し会社が明らかに傾いてきて、

  • 新人の私も現場が決まらない
  • 配属された現場が超ブラックでメンタルをやられ、しかも会社都合ですぐ社に戻される
  • 社内在籍中、現場が決まらないのは君のやる気がないからだ、と部長から叱責を受ける
  • 現場を転々とする

などのさんざんな目に遭うことになりました。

次の現場がなかなか決まらず、部長から叱責を受ける日々だった私。
そんな中、ある現場の顔合わせに行くことになります。

現場は金融システムの運用を行っているデータセンターで、首都圏にはあるもののかなりの郊外にありました。
(顔合わせを受けたのは都心にある本社でした)
会社の営業と私の二人で顔合わせに行ったのですが、相手は先方の部長さんのようでした。

この部長さんは少し偏屈そう(のちに少しだけ関わることになるのですが、実際に偏屈な方でした・・・)な方で、何を言われるのかな?と思っていました。

mensetsu
実際は私の隣に営業担当の方もいました

ところがほとんど形式だけの数回のやり取りを経ただけで、顔合わせは終了することに・・・
私はというと短期で現場を転々としていてスキルも特にないので、明らかにプラスな条件ではありません。ましてやリーマンショックの影響がまだ残る不況の時代に・・・
と思いきや、数日後にその現場からOKを頂いたとのことで、晴れて現場が決まったのでした。

しかし、この現場が凄まじい底辺だったのです!
私は結果的にこの現場に5年ほどいることになり、いろいろあって転職を行うことになり、今に至ります。

いざ、現場へ!

私の行くことになった現場は、前にも書いたように金融システムの運用を行っているデータセンターでした。
都心から下りの快速電車に乗って数十分、郊外の駅についた後は何と15分も歩きます。
(バスが一応あったのですが、その一つ先の駅から出るかつ本数も少なく、利用者もほとんどいなかったようです)
そうやってたどり着くのが、大きな壁に囲まれた、堅牢なつくりのデータセンターでした。

datacenter


なぜ郊外にあるのかというと、地震や災害の際にも金融システムを安定して動かす為、被害が少なそうなところに立てているからだそうです。

中には警備員が常駐しており、事あるごとにセキュリティカードが必要なゲートが複数ありました。
(ちなみに、セキュリティカードを忘れた場合は職場に入れずに取りに帰らなければならず、無くすと始末書モノでした)

退屈な・・仕事ッ!

仕事内容は金融システムの運用の作業でした。
一言で言うと、決まったことを決まったように行う、ただそれだけの簡単なお仕事でした。

私がいたフロアにはいくつものモニターやサーバーが置かれており、明らかに数十年前のシステムと思われるものも現役で稼働していました。

server
こんな機械が、フロアにたくさんあるとイメージするといいと思います。

私たちのグループに指示を出すチームが下の階にいて、

  • 指示を受けて下の階に行き、指示書を受け取る
  • 指示書を見て、二名体制でミスのないよう相互に確認を取りながら作業
    (作業内容はどの機種で、どのコマンドやキーを打つなど)
  • 作業終了を確認すると印鑑を押し、下の階にいる指示を出すチームに持っていく

という一連の流れを延々と繰り返す形でした。
ほかにもいくつかの作業があるのですが、流れとしてはおおむねこんな感じです。

研修期間はおおむね3か月で、それから1、2か月経つとほとんどの作業ができるようになりました。何のスキルも身につかない、非常に簡単なお仕事です。

なお、この仕事には夜勤、休日出勤がありました。
2交代で、平日は、日勤(朝から夕方)、夜勤(夕方から朝)というルーチンを繰り返し、

月曜(朝から夕方)月曜(夜から火曜朝)火曜(朝から夕方)火曜(夜から水曜朝)
日勤夜勤日勤夜勤


土曜日、祝日は当番で2名の出勤がありましたが、日曜は基本的に休みでした。
また、日曜の夜0時を回ると月曜にカウントされるため、日曜の夜勤が当番でありました。この場合は日曜の夜遅くに出勤し、月曜朝まで勤務となります。

日曜(0時前から月曜朝)月曜(朝から夕方)
夜勤日勤

そして労働時間はきっちり決まっており、そこからはみ出すことはほとんどありませんでした。
年末年始、連休の場合も当番で出勤がある場合がありましたが、それ以外は休みです。

さらにその他、システムの入れ替えや更新作業が年に数回あり、その場合は土曜日に遅くまで作業または日曜日の出勤がありました。
イレギュラーが本当に少しあるくらいで、毎日どころか一年を通してこのルーチンを繰り返す仕事でした。
今思うと実に代わり映えのない、退屈な仕事でした。
もっと早くやめるべきだったかな・・・と思うこともありましたが、ここに5年いたから今に至っているし、見えたものもあったと思っています。

ノルマもなく、頭も使わない非常に楽な仕事でしたが、明らかに底辺だと言える職場に他なりませんでした。
その大きな点として挙げられるのは、

  • 働く人の質が悪い
  • 理不尽なルールが多

になります。
これについては、続きで書いていこうと思います。

コメント

  1. […] […]

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